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呑天2020年06月19日

タイトルは「どんてん」と読むのですが、何を指しているのかご存知でしょうか?
これは印刷時の「面付」の一種を表す言葉です。

印刷物は一枚のチラシから冊子ものまで様々な枚数、折り方、サイズの製品になりますが、
それらを考慮して刷版にページごとのデータを配置していく事を「面付(または台割)」と呼びます。
出来るだけ断裁・加工前の紙が無駄にならないよう面付するのですが、そこで取られる方法の一つとして「呑天」があります。

例えば両面印刷をする場合、刷版は表面と裏面の2版が必要になります。
刷版は色の数だけ増えるので、両面ともカラー印刷であればCMYKの4色×2面=8版用意しなければなりません。
ですがこの「どんてん」で面付すると、それが半分の4版で済みます。
というのも、刷版の同じ面に表面・裏面両方を面付するためです。

gando

上の図のように面付けし、まず表面側を印刷した後、紙を180度回転させて今度は裏面側を印刷します。
表裏で色数が同じであること等いくつか条件はありますが、版数が半分で済むのでコストダウンが可能となります。

どん天、もしくはどんでん返し、がんどう返しと呼ばれることもあるのですが、これは歌舞伎の舞台転換から来ているようです。
歌舞伎の強盗(がんどう)返しでは大道具をひっくり返して新しい場面に転換するのですが、たしかにぴったりのネーミングですね。

Y.I