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いろいろな「マル」2019年10月02日

ある原稿をInDesignで組版した際、文中ひとつの「O」の挙動に戸惑う場面がありました。
アルファベットに対して適用されるはずの設定が、その「O」だけ外れていたのです。
試しに「O」で文中を検索してもヒットしません。
こんなときまっさきに考えるのは、「これは“アルファベットのオー”ではないのでは?」といったケースです。

円形の文字・記号は何種類かあり、用いるフォントにもよりますが、極めて見た目が似ているものもあります。
数字のゼロ…00〇(半角・全角・漢数字)
記号のマル…○◯(白丸・大きな丸)
アルファベットのオー…OO(半角・全角)

このほか、小さなものでは
。(句点)
゜(半濁)
°(度)
などもあります。

小さなマルの混同は、用途の差や位置などを考えても少ないと思いますが、
大きなマルは文中でうっかり間違えてしまうこともあります。

とりわけ、「○(記号のマル)」と「〇(漢数字のゼロ)」については、混同された文章をしばしば見かけます。
箇条書きの記号に〇(漢数字のゼロ)を置いたり、「二○○一年」(ゼロが記号のマル)としたり、といった具合です。
間違えやすいだけあり見た目にそれほど差はありませんが、漢数字のゼロ(〇)のほうがやや偏平で、記号のマル(○)は正円(※フォントにもよります)ですので、混在した文章はチグハグな印象を与えかねません。
なにより文字としてまったく別物のため、文中の記述検索やウェブ検索でヒットしない、
という弊害が出てしまいます。

さて冒頭の「O」ですが、なんとキリル文字の「О(オー)」。
このような誤用の中でもかなりのレアケースでしたが、またひとつ勉強になりました。

S.T

maru