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印刷の「特色」2018年11月09日

印刷の業界用語に「特色」という言葉があります。
これは特徴とか長所とかいったことではなく、「特別に調合した色」のこと。

カラー印刷物は普通、C:シアン(水色)・M:マゼンタ(ピンク)・Y:イエロー・K:ブラックの4色から成ります。
紙に対してはK→C→M→Yの順でそれぞれのインキを乗せていくイメージです。
インキは透明なため、たとえばシアンとマゼンタ、両方のインキが重なりあうと(後から乗せたインキだけが見えるのではなく)、青紫色になります。

ここで、たとえば「黒とオレンジ」2色の印刷物を作りたいとします。
オレンジを作るにはMとY(色味によってはCも)が必要なので、見た目上2色だとしても、CMYKかけ合わせで再現しようとすると、つごう3色以上使わなければなりません。
色数が増えると製造コストの上昇につながりますので、なんとかしたいところ。

また、CMYKかけ合わせで再現できる色には限界があります。
たとえば鮮やかな色、蛍光色、金・銀、メタリックカラーなどは表現ができません。

かかる事情から、「4色かけ合わせでは経済的でない場合」「再現できない場合」などに、その色のインキをあらかじめ調合しておくことが求められます。
これを印刷の世界で「特色」と言うのです。

特色は、上記の2色印刷や伝票類などでしばしば使われます。
一方、WordやExcelなどのOfficeソフトでは特色が指定ができない点には注意が必要。
われわれ印刷屋では、Adobe InDesignやIllustratorなどのプロユースのソフトを使い、適切に特色設定を行って製品をご用意しています。

Y.F